メール商人創設当時は、ヤフービジネスエクスプレスとメルマガ、それから懸賞サイトが小予算でリスト獲得できるツール(サービス)でしたが、今ではブログや日記、SNS、PPC広告、RSS、YouTubeなど多岐にわたって活用できるサービスがあります。
なので、アイデア次第ではもっといろいろなことができると思います。
そう考えるとラッキーですよね。
さて、自分で読者情報(氏名やメールアドレス等)を入手できるようにし、メーリングリストを自分の資産として持つことができるようになりました。
実は、これってとても重要なことなんですね。
インターネットマーケティングの世界では、もっとも価値ある資産はメーリングリストであると言われています。
商品やウェブサイトではないのです。ブランドも価値ある資産といえますが、ブランド以上にメーリングリストは重要視されます。
アメリカのマーケッターは、社員を雇用する際に、メーリングリストの持ち出し、不正アクセス・利用に対しての罰則の契約を結ぶようにしているほどです。
そのマーケッターは、メーリングリストは金の卵を産むニワトリだと言っています。そのリストがある限り、自分は一生お金に不安を持つことはない。
だからニワトリが健康に長生きするよう、よいエサを与え、健康管理を怠らないよう常に氣を使っている。
マーケッターは、広告を打つなど集客が仕事のように思われているがリスト(既存客、見込み客)を大切にすることが真の仕事だと言っています。
わたしもこの意見に大賛成です。というか、経験的にこの考えが正しいことを実感しています。
ご存知かと思いますが、ネット上には情報起業家と称して情報コンテンツを販売する人たちが大勢います。
しかしながら、1年以上活躍できる情報起業家はほんの一握りしかいません。
彼らの多くは、一瞬(3カ月〜半年)小さな成功を収めることはできても、その後、続きません。
読んで字のごとく、起業だけで終わってしまうのです・・・。
しかし、中には1年、2年、3年と長期にわたって第一線で活躍しブランドを築く人がいます。
そういう人たちを、わたしは一発屋に終わらない、「情報商人」と呼びます。
起業家と商人の違い、それは商人として大成功している斎藤ひとりさんが言うように、お客様から長きに渡って愛される人格をもった人が商人です。
プロの商人は、お客様へのケアをとても大切にします。たとえ人氣のない更地にお店を開いても、その商人のお店にわざわざ遠くからでもお客が訪れるような、まっ暗闇の中にロウソクの火を灯した存在・・・
それがプロの商人であり、それが「情報商人」です。
さて、それではお客様をケアするとは、インターネットでどのようにすることを意味するのでしょうか?
メーリングリストに新しく登録した人がいるとします。
登録してくえてラッキーで、その登録者に何もしない・・・というのでは当然いけませんね。
登録してくれた人に、何らかの価値を与えるのは当然のこと。この場合価値には直接的な価値と間接的な価値があります。
直接的な価値とは、リストに登録する際に約束している小冊子やメルマガ情報、オンラインセミナー、サンプル等といった特典です。
これとは別に間接的な価値とは、心遣いを指します。
登録してくれたことにお礼をする感謝の言葉。
特典を受け取った人に、「いかがでしたか?」とちょっとした心遣い。
何か疑問や質問があればお答えしますよといった心遣い。
また、約束していた特典以外にさらに価値ある贈り物を届けたり・・・といったことです。
ロックノーブルでは「インターネット虎の巻」の登録者に、こうしたフォローをしているのですが、同じフォローでも、そのタイミングによって効果が微妙に違ってきます。
あるときはフォローの後に感謝の返答メールをいただくこともあればまったく無反応のときもあります。
登録解除が急に増える時もあれば、誰も解除しない日もあります。
そこで、どういうタイミングでフォローするのが一番いいのだろうか?と悩みました。
マーケティング本を読み漁り、有名なマーケッターのセミナーに参加して答えをもとめたのです。
そんなある日、テッド・ニコラスというアメリカでダイレクトマーケティングの第一人者のセミナーに参加しました。
そこでテッドが、以前アメリカのマーケティング会社と心理学者が共同で顧客フォローのタイミングの調査をしたところ、3週間以内にフォローするのが一番効果的であることが調査の結果わかった。
なのでわたしはクライアントの顧客フォローを3週間以内に3度実施することを勧めている。
そして、その効果は等しくすばらしい成果をあげていると言うのです。
わたしは、オフィスに戻り、すぐにその効果を実験してみました。
3カ月にわたり、メールフォローのタイミングの効果を検証したところ登録時、3日後、そして3週間後の3回のフォローがもっとも効果があることがわかったのです。
これによってメールの解除数は激減し、感想文が読者から送られてくる数が増加、ビジネスの売上もアップしました。
このようにメーリングリストに登録した人へのフォローのタイミングが3週間以内に3回という法則がわかったのはよいのですが、これをいちいち人が把握して作業をするのは、それだけで2−3名の人員を雇う必要があります。
なぜなら、ロックノーブルは毎日平均30名登録してきますし、多い時はその数は軽く100名を超えるからです。
毎日、登録してくる人をマニュアルで作業するのは、非効率で作業も煩雑になるためミスも犯します。
そこで、この登録後のフォローについては、システムで自動化することにしました。
こうすることで、どれだけ楽になったことか・・・。
後にこの顧客フォローの自動化は、メール配信ツール「メール商人」に基本機能として搭載し、クライアントから好評を博しています。
自動応答メールの詳細はこちらで確認できます↓
https://mshonin.com/main/autoflow.asp
とてもシンプルで基本的な機能ではありますが、これを実行しているのといないのとでは、顧客ロイヤルティ―に大きな差を生みます。
ネットビジネス運営では、ぜひこの自動応答メールを使った3週間以内に3回のフォロー(「3の法則」)を活用してみてください。